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海上自衛隊護衛艦がやってきた!

不思議ですねえ・・・・
ほんとに・・・・・
 
いえね、例えば「冷蔵庫古くなったし買い換えようか」なんて話をしたら冷蔵庫が壊れてしまったということがよくあるでしょ。
 
先月末ごろからカミさんと「新しい車を買おう、日本から買って輸入しよう」なんて話をしていたら車のラジエターに穴があいてしまいました。
 
「ラジエターの在庫が何処にもなくて、今代用品探してます」
修理に出した行きつけの車の修理工場から昨日そういう電話が・・・
ガ、ガーン!
 
7月30日、ポートクラン、グレーンクルーズ社(元スタークルーズ社)にアデン湾インド洋ソマリア周辺海域で、海賊から商船を守る任務に付いていた海上自衛隊の護衛艦が日本への帰路補給と休養のため入港しました。イメージ 1元海上自衛官の私としてはいてもたってもたまらず早速行ってきました。
ここはグレーンクルーズ社(元スタークルーズ社)の岸壁で、クルーズに参加する客でもない限りなかなか中に入れてくれません。
 
「どうしてもあのNAVY SHIPに行きたいから通してくれ」
「お前は日本大使館の者か?」
「いやいや日本大使館に俺みたいな年寄りはいない」
「日本大使館からきたのか?」
「だから違うってば、、」
 
方角的には日本大使館の方からきたんだけど、消防署の方から来ました、消火器を・・・じゃないんだから・・・・
 
「あの船のキャプテンと友達か? キャプテンの名前は?」
「いや、そんなダイソレタ・・」
 
そんなこんなで、なんとか第1ゲート突破
 
駐車場に車を入れて更に進んでいくと第2ゲート出現イメージ 2
ここから入港した護衛艦の一隻の当直士官(実は私の元上司)に電話
するとすぐインド系が運転する黒塗りのベンツがスーっとやってきて、なかから機関科当直海曹の腕章を付けた乗員が降りてきた。
「お待ちしておりました。どうぞ乗って下さい」とベンツのドアを開けてくれる。
 
ありゃ、予想外の展開・・・
 
グレーンクルーズ社のターミナルビル
4年前スタースルーズの客船でここから東南アジア周遊クルーズに出港しました。
イメージ 3
 
防衛省 海上自衛隊の護衛艦です。
くーー!懐かしいっす。イメージ 4
 
艦尾にははためく自衛艦旗
シミジミと眺める。
 
イメージ 5
 
 
此処は船の心臓部とも言える機関科操縦室です。
ここでメインエンジンの操縦や補助機器の運転管理、燃料や水、電気の管理などなどを行います。
赤い腕章を巻いた乗員は当直士官で、私が定年数年前のとき同じ船に乗り組んでいて大変迷惑をかけた元上司です。
 
その当時、若い隊員が私のところに持ってくる報告書類を取りまとめて、よく見もしないでこの上司のところに持って行くものですから、、、、偶に計算間違いがあったりして、、、なんだコノヤロ引き算もできないのか、っと思ったことでしょうが顔には出さない温厚な上司でございました。
 
私としてはまあ、若い隊員を信頼して・・・・はい、言い訳です。
 
 
まもなく燃料搭載開始という忙しいときに訪問してしまってすみません。
 
イメージ 6
 
 
「機関長、長い間ご苦労さまでした。元気そうで何よりです」
 
「いやあ、今回はエンジンも順調に回ってくれまして、海賊に遭遇することもなく平穏無事で良かったですよ。海賊というと私ら片っぽうの目にパッチをしたパイレーツ オブ カリビアンのようなイメージですが、ソマリア沖の海賊は見かけは漁師とまったく変わらないんですよ。船からヘリコプター飛ばして、漁船らしき船をを見つけて、漁師か海賊かを見分けるには梯子を積んでるかどうかなんですよ。 ほら貨物船とかに乗り移るのに梯子が必要じゃないですか。 だから連中もヘリコプターが飛んで来ると慌てて梯子を捨てるんですよ。 梯子という証拠がなければ捕まってもすぐ解放ですからね。連中も捕まるよりは梯子を捨てたほうがいいですからね。まったくしたたかな連中ですよ。海賊を見つけても海上自衛官に逮捕権はありませんから今回は海上保安庁の職員が3人乗ってきているんですよ」
 
カメラを向けたら急に仕事をしているふりをする若い隊員二人(冗談冗談!そんなことはありません、燃料搭載前の緊張のひとときです)
私も同じ機関科員でしたが古い船ばかり、いわばドサ回り専門でした。
こういう最先端のパネルを見るとビビってしまいます。
前回入港のとき少々彼らに意地悪をして、難しいことを聞いたのですがスラスラと答えが返ってきました。
イメージ 7
「アフリカのジブチというところに海上自衛隊の基地が出来たんですがね、ここの勤務は3ヶ月交代なんですよ。暑いし娯楽もあるわけじゃなしで3ヶ月くらいしかもたないんですね。 大変ですよ」
 
そんな話をしながら何はともあれ皆さん元気で帰ってきて本当に何よりだと思いました。
 
ちなみにネットで”ソマリア、海賊で検索したら下記のような記事を見つけました。
 
防衛省は1日、ソマリア沖における海上自衛隊の長期的な海賊対策のため、アフリカのジブチ共和国に基地を開設することを明らかにした。海外に自衛隊基地を開設するのは初めて。中国網日本語版(チャイナネット)が報じた。
  ジブチ国際空港北側にある12万平方メートルの土地を日本が借り受け、オフィスビル、宿舎、P-3C哨戒機収納倉庫、体育館などの合計27億円の施設建設が予定されている。
  海自は2009年からソマリア沖の航行護衛に参加し、米国軍基地の一部を基地として使ってきた。杉本正彦海上幕僚長は、建設予定の基地は永久の海外基地ではないとしており、憲法下では自w
ソマリア沖の海賊(ソマリアおきのかいぞく、: Piracy in Somalia ソマリア海賊問題とも)は、アデン湾インド洋ソマリア周辺海域で発生し国際海運の障害となっている海賊。1990年代初期にソマリア内戦が始まった頃から目立つようになり、近年に活動が活発化して、スエズ運河紅海を経由し地中海とインド洋を往来する年間約2万隻の商船にとって大きな脅威となっている。
なお、一口にソマリア沖というが、事件の多くはアデン湾で発生し、2008年にいたっては、そのほとんどがアラビア半島イエメン沿岸というべき海域であった。
 
これは海上幕僚長がソマリア沖派遣部隊に贈ったものでしょうか。
よくある戒めですが海上幕僚長の温かい人柄が表れています。
イメージ 8
この船には自衛隊の歯科医一人と総合医が一人乗っているんだそうですが、総合医の専門は精神科だそうです。
このあたりに慣れない土地での長期にわたる、夜も昼もない厳しい任務を彷彿とさせます。
 
これから機関科ガスタービン員の重要な仕事、燃料搭載だったので早々にお暇しました。
燃料搭載といっても量が半端じゃありません。
 
駐車場の車に戻るとグレーンクルーズ社ターミナルビルの前を歩く二人の若い隊員を発見
 
「クアラルンプールに行くんだね、乗ってくかい?」
「え?、いいんですか。 ありがとうございます」
 
そんなわけでクアラルンプールのチャイナタウンまで若い隊員2人を送って行くことにしました。
「出身はどこ?」
「神戸と大阪です」
ほほう、、、
聞けば二人とも19歳
久しぶりに日本の若者の会話が聞けてこれが実に楽しかった。
 
そのうちもうすぐクアラルンプールのチャイナタウンという所でラジエターの赤ランプが点いたり消えたり・・・・・
冷房の効きも悪くなってきた。
あやや、マズイ・・・
 
二人をチャイナタウンに送り届けてから行きつけの修理工場に向かう。
途中ガソリンスタンドに立ち寄って、ラジエターのキャップをタオルで厳重に覆ってラジエターから少しずつ圧力を抜いて水を補給
 
なんとかスリペタリンの修理工場に到着
「ラジエターから水が漏ってますね。今日は土曜日で日産の部品屋が休みだから月曜日午前中に来てくれ。 水補給すればしばらく走っても大丈夫だから」
 
あ~あ、、、、
 
走行距離を見たらちょうど88800km
何が末広がりだよ。なんもええ事ないやんけ・・・・
 
しばらくボンネット開けて中を点検するなんてことしてなかったからなあ。
元海上自衛隊の機関科員が情けないよなあ・・・・ああ、悔しいくらい情けない・・・
イメージ 9「反省は僕でも出来る」
 
「ええい、黙れ!」
 
おわり 

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