昨夜香港で13年振りのシグナル10を香港にもたらした台風、
その名もVicente(ヴェセンティ)の事実を踏まえて
なぜ香港の台風警報はシグナル1の次は3その次は8に飛んでしまうのか、
調べてみた。
ちなみに1970年以降香港にシグナル10をもたらした台風は
前回が1999年9月のYork(ヨーク)
その前は1983年9月のEllen(エレン)
その前は1979年7月のHope(ホープ)
その前は1975年10月のElsie(エルジー?)
その前は1971年8月のRose(ローズ)
の5つしかなく、まさに10年に1度来るか来ないかの
まれにみる出来事であったことが覗える。
さて、シグナルの話にもどりますが、、、
色々調べたのですが1917年までは、はっきりとしたシステムが
確立していなかったようです。
それまでは、台風の情報は主に視覚的な手段
(ドラム缶や、ボールやコーン等を海に浮かべる等をして)
を使って水夫や海上にいる船員達に知らせていたようです。
地上にいる住民達には鉄砲や大砲の音を使って知らせていたようです。
1917年以降は数字を使って台風情報を伝えるようになったそうですが、
その頃は1~7の数字を使っていたそうですが、
シグナル1が一番弱い台風の意味で、その次は2,3,4,5で同じ強さの
意味を表したそうです。つまり2,3,4,5は風の強さの意味は同じで
数字の違いは風の吹く4つの方角(北東、北西、南東、南西)を
意味していたそうです。
で、シグナル6,7は風の強さだけを表し風の吹く方角の意味は
無かったようです。どうして6,7,8,9も2,3,4,5と同じようにしなかったのか?
それこまではわかりませんでした。
まあ、とにかく台風情報は主に海上にいる舟夫達に向けられたもの
であったため、風の吹く方角の情報も台風シグナルに加えたかったのでしょう、、、
と推測しました。
1931年からは1から10の数字を使うようになったのですが、
なぜかシグナル2,3,4はほとんど使われる事がなかったようで、
1930年後半からはシグナル2,3,4は廃止されたそうです。(なぜ???)
その後またさらに様々な変更があって、1956年にシグナル3が復活!
そして1956年にようやく現行方式に近い
シグナル1
シグナル3
シグナル5,6,7,8(シグナル5は北西方向の風、シグナル6は南西
シグナル7は北東、シグナル8は南東)
シグナル9
シグナル10
が確立され、
1973年に、数字の大きさが台風の強さを表すと、世間で間違って
理解されている事を解消するため (当たり前だよね~!?)
シグナル5,6,7,8を廃止し
シグナル8NW(8西北)、シグナル8SW(8西南)、
シグナル8NE(東北)、シグナル8(東南)
が導入され、はれて現行方式となったようである。
なんとも、紆余曲折の多い台風シグナル定義の決まる歴史であります。
というより、場当たり式に適当に対処していたため、こんなに誤解の招く
状態になってしまい、あげくのはてにはシグナル2,4,5,6,7が存在しない
結果になってしまった、、、という感じが適切な表現かもしれませんね。
ふ~、この件は調べるのにちょっと疲れました。。。
こうしているうちにVicente(ヴェセンティ)君は
勢力が弱まって、シグナル8SE(東南)は先ほど解除されました!
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