分水の桜
20日(日)今朝は朝から寒く、日中でも気温が10~11度までしか上がらなかった。桜も見納めなのであちこちに出かけている。先週末は新発田へ、今日は寺泊で魚を買って、その足で大河津分水の桜を見るべく車で走った。降りて歩くも寒すぎて早々に引き揚げた。
我が家は子ども達も昔から腰や肩など体の調子が悪い時は針灸で治してきた。整形外科に行くことはほとんどない。娘が鍼灸師になってからはなおのことである。私の腕も2日間にわたり、針を7本、お灸を5,6か所にたててもらって、かなり楽になった。
針灸も保険が利くようになったが、医師の承認が必要だというのもおかしな話だ。患者にとっては病が治ればいいので、東洋医学の軽視ではないか。娘の師にあたる新津の鍼灸師Bさんなどは、骨折以外は治療の範囲だと。触診だけで内臓の疾患まで言い当てる。それなのに、完全な医療行為としてみようとしない医学界の傲慢さ。
分水の桜2
沖縄の教科書問題。竹富町の教育長が文科省の指導に従わないと言って、今度は県の教育長を呼びつけた。さらに、驚いたのは3年前の10月7日に「義務教育教科書無償措置法が地方教育行政法に一部優先する特別法にあたる」とする答弁書を閣議決定していた。
そんなことができるのか。民主党政権時代のことだが、立法府が作った法律を行政府が優先順位を決めるなど、私の常識の範囲にはない。法の解釈を行政府が勝手にやり、それでも従わなければ圧倒的多数を背景に強引な法改正までやってのける。それが安倍政権だ。
自公政権が今国会に提出した地方教育行政法改正案の内容は教育長と教育委員長を兼務する「代表教育委員」(仮称)を設置し、首長に代表教育委員の任免権限を与え、教育基本方針の策定権を付与するというもの。これ以上の教育への政治介入があるだろうか。国民が抗議の声を上げないことが私には理解できない。
佐潟の桜
そもそも、教育の政治的中立の問題は国際的に4権分立とすべきだというのが大勢で、戦後ドイツは中央文部省を廃止し、欧州で中央集権制の強いフランスでさえ、日本の学習指導要領にあたるものは大綱的位置づけで、まして教科書内容や採択に国は関わらない。
琉球新報はこの問題について鋭く批判している。「現在は首長が任免できるのは、教育委員で、罷免要件も病気などに限られている。だが、改正後は首長の意に沿わなければたやすく罷免されるだろう、首長選挙のたびに教育内容が二転三転する可能性をはらんでいる」
いじめ問題などへの対応を巡って教育委員会の形骸化を安倍政権は口実にしているが、教委を形骸化したのは他ならぬ自民党であり、だから首長への権限集中というのは議論が逆さまである。教育の政治的中立が大前提でそのための教育委員会の改革議論であるべき。
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