ジャングルウオーク
24日(木)この一週間、新潟の梅雨らしい蒸し暑い日が続いている。この気候も例年に比べれば、関東、関西に比べて雨の量は圧倒的に少ない。この蒸し暑さが稲作や農作物に不可欠なのだと思えば、我慢のし甲斐がある。これから本格的な夏到来となるのだろう。
再び中国からの食品輸入が問題になっている。中国を笑いものにして済む話ではない。日本の農業を破壊し続け、自給率39%はOECDでは最下位は勿論、韓国の45%にも大きく劣る。竹中平蔵氏の言うように、自給率など低くても輸入国の多様化でよいというわけはない。
安倍政権は尖閣問題で粋がっており、産経、読売は「毅然たる態度で」などと対立を煽っているが、もし仮に尖閣問題で中国が日本への農産物の輸出をストップしたら、どうなるかの議論が抜けている。ホルムズ海峡封鎖で原油の輸入が止まるどころの話ではあるまい。
ジャングルの花
生鮮、乾燥、冷凍野菜からソーセージなどの肉類加工品、果物缶詰、米菓、緑茶、海産物など多岐にわたる。我が家の冷凍庫には私が茹でた葉物類か時々アイスクリームが入っている程度だが、テレビで時々放映される一般家庭の冷凍庫は冷凍食品だらけではないか。
我が家はマクドナルドもKFCも年に一度買い物をするかどうかだから、今回の事件には心配無用だが、ファミレスの食材なども要注意ではないか。冷凍ハンバーグなどはほぼ100%中国依存だというし、私も時々買う水煮の竹の子の輸入品の99%は中国だという。
自給率20%の蕎麦も輸入物の蕎麦の63%、自給率40%のニンニクの98%は中国からである。ウナギの6~8割を輸入に頼り、ウナギ加工品の99%は中国産だ。今回問題の肉加工品は42%が中国からのものである。中国品を拒否したら、価格が10倍に跳ね上がると、ネット上の試算。
ジャングルの花
最近のように竹中平蔵氏等が再び主導している新自由主義路線は徹底した競争主義だから、国民の安全や安心は二の次で利益優先が最優先となれば、今回の事件に行きつく。隣国である中国、韓国と今の状況では国の安全はおろか、食品の安全すら守られないのだ。
日本が自国民の食の安全を保障しようとすれば、中国に農産物の加工工場を建て、安全なものを製品化するか、少なくとも日本人の検査官なり食品工場の指導監督をやるくらいのことをやれなければ、同じ問題が繰り返されることになる。それも国家間の友好関係が前提だ。
安倍政権は靖国参拝や尖閣の国有化宣言で相手の戦争中の傷跡に塩をすり込みながら、話し合いの扉は常にオープンだなどとよくも言えたものである。日本は好き嫌いは別にして、歴史的に見て中国、韓国との友好なしに国の安全、安心は得られないと心得るべきではないか。
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