ペットボトル粉砕機
21日(金)衆議院が解散された。安倍は記者会見で「アベノミクス解散」とまたも国民の目をくらます言葉遊びをやっている。ネット上ではNHKをはじめ日経、産経、Yahooはそのまま安倍の広報をやっている。まだましなのは、中日新聞が「2年間の安倍政治」東京新聞は「安倍政治」の信任を問うと伝えたこと。
絶対多数を占める自民党の安倍総裁がアベノミクスの継続を問うというのは自家撞着ではないか。今の状態こそやりたい放題なのに。選挙民はバカにされていると感じないのか。選挙の争点を絶対にアベノミックスの是非にしてはならない。安倍政権の本質は集団安全保障や特定秘密保護法それに原発推進だ。
安倍政権のみならず、日本の政治の多数派は大企業をはじめ、業界全体からの政治献金で政策策定をやっており、口では国民の為などというが、全く国民生活のためにならない政策、というより業界の利益に貢献する政治が行われる。ゴミ問題に典型的に表れている。
スーパーのリサイクル品回収所
日本のリサイクルは国民の税金2兆円超をつぎ込んで行われているが、廃棄物の量は減っていないという。それに対してドイツでは各市町村単位で国民の税金が使われることなく企業責任で実施され、廃棄物は確実に減っている。なぜなのか、ドイツの具体例で見てみる。
私がベルリン滞在中に目撃したのは、ゴミ収集車が各家庭を回り、家庭用のゴミコンテナを回収する。これはNZでも同じだったが、生ごみ用とプラスチックやブリキ缶などの2種類。NZの場合は市内の何か所かに古着などの衣類を回収する大きなボックスも設置してあり、いつでも古着を持ち込むことができた
。
ドイツではどの市町村ににもリサイクルセンターがあり、市民はさまざまなゴミを無料で持ち込む。ミュンヘンでは乾電池から食用廃油に至るまで細かく分別されている。ベルリンのレーナの家でも当たり前のように分別されていた。全てリサイクルされるという。
寺尾中央公園
スーパーでは、買い物客がジュースや牛乳の空き瓶を買い物袋に入れ持参するとデポジット(預り金)が返還される。日本は酒屋に持ち込めば瓶は1本5円返金されるが、スーパーでは引き取りだけ。いずれも、酒屋やスーパーの好意によっている。ドイツではペットボトル、瓶、缶、車、家電品、蛍光灯にもある。
これはアイデイアではないか。日本では冷蔵庫を廃棄する場合、処分代として4~5千円は請求される。払いたくないから不法投棄が増える。モラルの問題ではない。ドイツでは家電製品も車もその廃棄物は企業が回収責任を負うように義務づけられているから、合法的に廃棄が行われる。
こんな簡単な理屈がドイツで実現できるのに日本でできない理由は簡単だ。95年に容器包装リサイクル法が実施され、家電リサイクル法もできているが、業界の反対と圧力で台湾や韓国でさえ実現している企業に回収責任を負わせることができず骨抜きにされたのだ。
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