マレーシアの焼きそば
31日(土)強風。最近新潟県長岡市出身の作家・半藤一利氏の文章に接することが多くなった。右傾化の流れに警鐘を鳴らし続けている。今朝も日報の「戦後70年」に一文を寄せている。戦後隅田公園に東京大空襲のための慰霊塔建設にGHQが反対して実現しなかったとの話は初耳だった。
「過去は実は私たちが向き合っている現在、そして明日の問題であるということ。なのに、何となく思考を停止し、単純で力強い答えにすがりつく、という風潮が今の日本にある。そのうえに、平和が長く続いたため、事実として、日本人は戦争をきちんと清算していないというイメージを諸外国にもたれているマイナスを忘れてしまっている。
そして天皇の新年の挨拶「この機会に満州事変に始まる戦争を十分に学び・・」を引用し、「陛下の願いは良くわかる。それなのに、周りにはすぐ自己を正当化し、歴史を政党に学ぶことを『自虐史観』と排する人が少なくない。ああ」私は櫻井よし子や安倍批判と読んだ。
CHの団地群
毎日小さな記事ながら、電力会社の増益の報道が続いている。東北電力は03年以降最高益を上げた、東電も2割増だと。本来なら喜ぶべきニュースだろうが、素直に喜べないのは私だけではあるまい。その利益はどこに還元するのか、それでもまだ値上げする気か。何の批判も受けずにぬくぬくと・・。
前号に書いた原発へのテロの可能性は当然のことながらお隣の韓国、中国にもあるわけで、韓国には4か所19基、中国に至っては現在建設中や計画中の原発を加えると、すでにアメリカを超える108基もある。両国とも日本より地震は少ないとはいえ、脅威である。
まして韓国は北朝鮮とは未だに臨戦態勢にある。ミサイルの先制攻撃で原発を狙い撃ちされるだけで地上部隊の投入なしでダメージを与えることは可能だ。韓国の原発は東部から南部の海岸線に集中しているから、メルトダウンなら、日本はもろに影響を受ける
KLの思い出
台湾にも12基、中国も海岸沿いにある事情は同じだから、事故があれば、日本が最も大きな影響を受けるのは間違いない。ドイツの連邦捜査局はテロリストによる原発への攻撃を「最終的には想定しなければならない」と言っている。日本の警察庁や防衛省にその危機感はあるか。
それに加えて原発の軍事転用への不安だ。原発の燃料製造過程で生まれる劣化ウランの問題である。アメリカは使い道のないまま増え続ける厄介者を劣化ウラン爆弾をコソボ紛争やアフガンやイラク戦争に使用して世界の非難を浴びたのは記憶に新しい。イギリスも同様だ。これこそ大量破壊兵器ではないのか。武器輸出禁止三原則を投げ捨てた安倍政権にもその危険はある。
続きを読む