スペインの思い出
29日（日）曇り時々雨。堕落したマスコミの中でまあ良心的な番組だと思って、時々見ていた夜10時からの古館キャスターの「報道ステーション」が揺れている。コメンテーターの古賀茂明氏が4月から降板させられるばかりか、女性プロジューサーも更迭だと。
古賀氏降板の噂は前から流れていたが、その理由を古賀氏が番組中に「テレビ朝日の早河（洋）会長と古館プロジェクトの佐藤会長の御意向で今日が最後ということで」と暴露したのだ。そもそも1月23日放映の番組で「I am not Abe」発言に官邸が激怒したことが発端。
テレビ朝日関係者は「番組放映中に官邸からテレビ朝日に直接電話で抗議が入るなど凄まじい圧力がかかった。それで、最近安倍首相と急接近しているテレビ朝日の早河会長が乗り出してきて、降板が決まったんです」と証言。やはり安倍とマスコミトップとの頻繁な会食が影を落としていたのだ。何とも情けない国ではないか。
スペインの思い出
あるマスコミ研究者はそういう席に同席していない東京新聞や琉球新報、沖縄タイムスくらいしかまともな記事が書けない。その通りになったのだ。古館氏はそうした上からの圧力に抗して古賀氏を守りきれなかったということだ。古賀氏はその内幕も暴露した。
古賀氏はさらにマハトマ・ガンジーの言葉を古館氏に贈ると述べた後「つまり圧力とか自粛に慣れていって、何もしない、一人でやったってしょうがない、ただ叩かれるだけだ、ということでやらないと、知らないうちに自分が変わってしまって本当に大きな問題が起きていることに気付かないということがあるんですよ」
「私が言いたかったのは、いいたいことはそのまま自然に言いましょうということ。［略］裏で圧力をかけたり、官邸から電話をかけてなんだかんだと言ったりするのは、そういうことはやめていただきたい、そういう風に思うわけです」私も見ればよかった。残念だ。
スペインの思い出
古賀氏は番組後IWJのフリージャーナリスト岩上安身氏の直撃にさらに詳細に語ったという。その概要は「今日の放送は官邸に抗議するというのが僕の目的だった。僕がなぜ『Iam not Abe』をだしたかというと、官邸が僕のことを個人的に攻撃しているんですよ。
官房長官は名前は出さないけど明らかに私を攻撃してくる。「俺だったら放送法違反だと言ってやったのに」と言ってるという話も聞いている。官房長官という政府の要人が、放送免許取り消しもあるよという脅しですよ。私は脅されたからと言って黙ることはできない」
4月から更迭されるという女性プロジューサーというのは久米宏氏の「ニュースステーション」時代からのデイレクターを務めた人でずっと上からの圧力の盾になってきた人だという。官邸サイドから「あの女プロヂューサーを何とかしろ」という噂は昔からあったと。
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