講演する小沢隆一氏
24日(日)快晴。お百姓さんは雨が降らないと嘆いている。昨日は「立憲主義と憲法9条を守る県民の集い」に参加。県民会館大ホールが満席になるほど。(1600名=新聞報道)ソプラノ歌手五十嵐尚子さん、ピアノ伴奏内田美果さんによるオープニング音楽で開会。
総合司会は毎週原発デモを主宰する新潟市民ネットの五十嵐ノブ子さん。挨拶は呼びかけ人の一人小池清彦加茂市長(元防衛庁教育訓練局長)は憲法9条を守って徴兵制を阻止しなければならない。アメリカの出兵要請を断れないことは私が一番よく知っていると。
上越市の弁護士・馬場秀幸氏(ブログ・雪の街だよりを時々のぞかせてもらっている)は孫崎享氏の言葉を引き「国民一人一人の生き方が問われている」戦争法案審議入りはまさにこの事態なのだと。講演は慈恵医科大・小沢隆一氏「戦争立法の動きに抗して」
県民会館前
安倍内閣の姿勢は発足して最初にやったのが、4月28日(戦後のサンフランシスコ講和条約が発効した日)を「主権回復の日」として大々的に祝ったことだと。この日は沖縄の人々にとっては本土から切り離された「屈辱の日」であったし、今日につながっている。
講演の中で一番すっきりしたのは、日米防衛新ガイドラインの話だった。そもそもガイドラインというのは法律でもなければ、条約でもない。日米の外務大臣と防衛大臣が協議して取り決めただけの「約束」でしかないのに、すでに既成事実として実施されている。
その基本的性格を小沢氏は「あいまいな解釈の余地を残さない率直な表現、憲法9条はおろか安保条約も踏み越えた内容『本格的な同盟』化、平和主義、国民主権、議会制民主主義をすべて踏みにじる暴挙、戦争法案の意図や問題点はガイドラインを見ればわかると」
街の中心部を行くデモ隊
言われてみれば、沖縄の辺野古新基地の問題は勿論、オスプレイの横田基地配備や訓練空域の問題でも何一つ抗議すらできないのはガイドラインにすでに約束してあって、同意しているからなのだとわかる。知らぬは国民ばかりという、植民地状態になっている。
中谷防衛大臣が先日、テレビ番組で北朝鮮がアメリカ(艦船でも)に向けてミサイルを発射したら、日本は北朝鮮のミサイル基地を集団的自衛権で叩くことが可能」だと述べたという。戦争法案が今週から始まる前にこの発言。根拠は閣議決定とガイドラインだろう。
新ガイドラインの中に「防空及びミサイル防衛」という項があり、日米政府は「挑発的なミサイル発射及びその他の航空活動に対処するに当たり、緊密に調整する」とある。つまり、戦争法案のいかんにかかわらず、アメリカが攻撃されたら日本も参戦することになっているのだ。終わって、古町まで「子供たちを戦争に送らないぞ!」「戦争法案はゆるさないぞ!」とデモ。バスの中から手を振るお年寄りも。
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