4日(土)昨夜は金曜デモへ。そこで初めて「制服向上委員会」という反戦歌を歌うアイドルグループのことを聞いた。昨日の日報朝刊の「座標軸」というコラム欄にもこのことを取り上げられていた。反戦歌が歌われなくなる世界が来るのだろうかとの書き出し。
神奈川県大和市の9条の会が主催したイベント(柳沢脇二氏の講演と歌手グループの歌)に自民党の市議が横やりを入れ、一旦承認した市と教育委員会の後援を取り消すことを決めたという。このグループの歌う歌詞のなかに「諸悪の根源自民党」がけしからんと。
座標軸子は「安保関連法案に危機感を抱き、原発事故の惨事に憤り、日本の憲法が国民に認めた表現の自由を生かして過激な言葉も使う。そしてその過激さ故に大人たちから批判も浴びる。彼女たちが憤る世界をつくった責任は、わたしたち大人にあるのに」と批判。
若い戦没兵士
まったくだ。今日「制服向上委員会」をWikipediaで検索しようとしたら、「寄付のお願い」が出たのでそれにカードで応じた。事務長を名乗る人物から懇切丁寧な礼状がメールで届いた。このグループはなんと23年前の92年に結成、06年に解散、10年に再始動。
メンバーは随時入れ替わりながら現在10人。何曲かをYoutubeで聞き、彼女たちのブログも見た。曲は替え歌で、原発や憲法、米軍の基地問題など。歌わされていると批判がネット上にあるが、ブログやインタビューを聞く限り、しっかりした意見を持っている。
インタビューに答えたメンバーの一人の女の子は「自分の意見を歌に乗せて歌えるから歌っている。批判されるのはおかしい。自由にものが言える日本だから大好きなのに」と。どんな歌詞なのかと調べ、プリントアウトしてみた。例えば平井堅の「大きな古時計」
生き残った隣家のご主人家族と
大きな態度の安倍総理/おじいさんと同じ/約5年前で復帰した/ご自慢の政権/民主党の自滅の後に/アベノミクスが生まれたの/今はもう円安で得意顔/原発反対に四苦八苦四苦八苦/東電と一緒に四苦八苦四苦八苦/今はまだ動かせない日本の原子力/何でも企業のいいなりで
と言った調子で実に痛快。「ダッ!ダッ!脱・原発」の歌詞は「もう忘れないから原発推進派/安全だったらあなたが住めば良い/みんなに迷惑かけちゃって/未熟な大人で恥ずかしいよネ/ダッダッダッダッダ脱原発を!ダッダッダッダッダ大きな声で/世界へ向けて叫ぼう危険な現実を
安倍政権になってから、全国各地の公共施設をイベントに会場を貸さない、講師が拒否される、はだしのゲンという原爆漫画を図書館の書架から撤去するなど、言論や表現の自由にかかわる干渉が続いている。百田発言もこの問題も安倍政権の正体を暴露するもの。