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海外生活を考える会コスモス

帰国に向けての心の準備
 
海外生活に有終の美を
 

帰国に向けて心の準備           
海外生活を考える会コスモス 福士 和子
 私達は海外赴任生活が始まった時から、いずれ日本に帰ることを頭のどこかに置いているのですが、いざ“帰国”となると思いは様々でしょう。しかし、共通するものは「やっと帰国!」という人も、「もう帰国?」と思う人も、やはり母国・日本へ帰るという安堵感ではないでしょうか。しかし安堵感だけで帰国すると逆カルチャーショックに悩むことになりかねません。
 私達は海外へ出る時には、未知の国に対するそれなりの予備知識と心構えがありました。いきなり飛び込むようなことはしないで、用心深く周囲を見ながら少しずつ同化していったと思います。そして帰国の頃には様々な影響を受け、場合によっては人生観・価値観まで変わってしまうこともあるくらいです。それをはっきりと自覚しないまま「さあ帰ってきた!」とばかりに、海外で使っていた物指しで日本のあれこれを計る…というのではやはり大なり、小なり軋轢が生じます。帰国したら海外へ出るときと同じような、あるいはそれ以上の心の準備が必要だといえそうです。特に子ども達に対しては、一層、心の準備をしてほしいと思います。日本にアジャストするのに、海外で過ごした期間と同じだけの年数がかかるという統計も出ています。育てるための土を変えるのですから、お花を植え替える時と同様、ていねいにそして気長に水と光を与えながら見守ってやることが何よりも大切です。
 日本では国際化が叫ばれてはいますが、それはまだまだ表面的なことで、実際の生活は昔からの日本の生活様式とマナーで成り立っているのです。そのことを理解した上でそれぞれが持ち帰ったいいものを、日本での生活の中で、うまくバランスを取りながら育てて行くことができれば私達の海外生活はとても有意義なものとなるはずです。
海外生活に有終の美を           
海外生活を考える会コスモス 石井 紀子
 帰国が大前提の海外赴任ですから、任期の半分を過ぎた頃から“そろそろ帰国準備を頭の隅においておく”ことが大切です。特に帰国問題ビッグスリーといわれる家・車・家具については、予想される帰国の1年くらい前から心がけて計画をたてておかないと大失敗をします。
 持家が売れないために、泣く泣く奥さんと子どもだけを現地に1年以上も残した逆単身赴任。エンジンのチェックを怠ったために、車を手渡す2時間前にエンストを起こし、結局買い主に大幅に値切られた人。素敵な家具を見つけたが注文してから手に入れるのに半年もかかるためにあきらめた人。反対に、年1回の半額セールで、日本の家の間取りに合ったサイズや型の家具を上手に購入し、帰国後も思い出の家具に囲まれて生活をエンジョイしている人など、悲喜こもごものエピソードはたくさんあります。
 ところで、日本では経験しなかった繁雑な引越準備にふりまわされて、ついおろそかになりがちなのが帰国途上の旅行ではないでしょうか。海外生活の最後の仕上げを、楽しい思い出にするためにも、じっくり帰国の案を練りたいものです。
  
 
 
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