教育関係者や海外駐在経験者からしばしば指摘されているのが「日本では経済の国際化は急ピッチで進んでいるのに、教育の国際化はまったくおくれている」ということである。現に帰国してから子どもたちの受ける“カルチャー・ショック”には想像以上のものがあるようだ。したがって普段から、帰国したときのことを頭において子どもを教育しておく必要があるだろう。特に子どもが低学年の場合は、編入・入学の時期にあわせて十分にゆとりを持って帰国の時期を決めたほうがよい。
帰国していきなり通学し始めると、子どもたちは急激な環境の変化に対応できず拒絶反応を起こしがちなので、最低限日本の生活になじむ余裕を与えるためにも、学校の学期休みの直前ぐらいに帰国したいものである。
学力面で不安のある場合、また海外での生活が長すぎて日本の学校ではなじみにくいという場合には、帰国子女のための特別教育施設の利用も考えて、帰国後の住居を決める必要もあるだろう。
帰国生が海外生活との違いで困ることとしては、住宅事情の悪化・通学の負担増・食べ物の違い・勉強に追われる・気候の違いなどがあげられている。
帰国に際しては、海外生活の意義や成果についても親子でしっかりと話し合い、子どもがこれからの日本の生活に自信を持って立ち向かえるようにしたいものである。
帰国する旨を学校へ通知し、必要な手続を確認したうえで書類を揃えてもらうようにしよう。
インターナショナル・スクールの場合は、普通3カ月前までに通知することになっている。
これらの書類は帰国後すぐに必要になるので、日本での編入・入学手続に必要なパスポート・転入学通知書・印鑑とともに忘れずに携帯荷物(手荷物)に入れて持ち帰る。貨物便に入れると遅滞や紛失のトラブルも予想されるので注意する。
日本には子ども向けの外国語の本や教材があまりない。せっかく身についた外国語の力を落とさないためにも使いなれたものや、これから必要になりそうなものは、揃えて持参したほうがよいだろう。

