山ほどある引越荷物はまず、以下のように分けて考える必要がある。
何を残し何を持っていくかは判断に迷うところだろう。全部持っていけば仕分けの手間はかからないが輸送費が多額になり、場合によっては関税で思わぬ出費を強いられる。最低限必要なものだけ送り、残りのほとんどを現地で購入することにした場合、探す手間がかかるし、多額の出費を覚悟しなければならない。
一応の目安としては、現在使っている衣類、食器などの日用品はほとんどすべてを送る。それ以外については荷物の優先順位を決め、会社などが決める規定量または支給される海外赴任手当を考慮して送る荷物を決めればよい。
1.実家や親戚に預ける。
2.営業用一般倉庫を利用する。
3.トランクルーム(定温倉庫)を利用する。
(温度18℃、湿度50%に空気調整できる倉庫であらゆる種類の家財を最適の状態で保管できる)
何をどれぐらい持っていくかは、現地の事情、生活の仕方、考え方によって異なる。それぞれの事情を考えて取捨選択することが現地での生活を左右する。
国によって電圧・周波数・プラグ形状が違うので、事前にその国の電気事情をよく調べてから持っていくものを決める。日本で使用していた電気器具をそのまま海外で使うには、それぞれの器具の消費電力に対応した変圧器を用意しなくてはならない。ただし、テレビ・ラジオ・ビデオ機器・オーディオ製品等は、変圧器を使用しても、放送周波数・放送様式が違うために使えない場合がある。
海外旅行者向けのドライヤー・シェーバー・アイロン・変圧器等は、大手デパートの海外旅行用品売場・電気製品売場で取り扱っている。最近では本格的な海外仕様品のツーリストモデルが売り出されている。
変圧器・電気炊飯器・トースター・グリル鉄板・掃除機・電気こたつ・電気ストーブ・電気毛布・ドライヤー・ホットカーラー・扇風機・電子レンジ・アイロン・電気スタンド・除湿器・布団乾燥器
基本的には使い慣れたものを持っていくのがよい。現在使っているものをそのまま持っていき足りないものは現地で揃えるとよい。乾燥のひどい国では漆器類はひび割れするので高価なものは持っていかない。
包丁・まな板・蒸し器・鍋類・おろし金・魚焼網・漬物器・計量カップ、スプーン・しゃもじ・急須・茶たく・洋食器・和食器(海外では手に入りにくい)・酒器・竹製品
もち米・調味料(醤油、米酢、酒とみりん、味噌、黒砂糖、胡麻油、ラー油、ウスターソース、とんかつソース、化学調味料、だしの素)・日本茶・片栗粉・パン粉・乾麺・インスタント豆腐の素・コンニャクの素・乾物類(干しいたけ、かんぴょう、高野豆腐、海苔、麩、わかめ、かつお節、だし昆布、だしじゃこ、切り干大根、ひじき、春雨、きくらげ、ゆば、干ぜんまい等)・佃煮と漬物・和風スパイス(わさび、からし、七味、さんしょう)・和菓子の材料
ほうき・理髪用具・スリッパ・室内用つっかけサンダル・物差し・キログラムの体重計・巻尺(メートル、インチ両用)・靴磨きセット・日本式浴用タオル・大工道具・雑巾・カミソリ・物干しハンガー・洗濯バサミ・時計・うちわ・裁縫セット
現在使用中の薬は必ず持参する。特に投薬中の薬は医師の英文の処方箋と一緒に持参する。
常備薬はすこし多めに用意しておいた方がよい。ただし大量に持ち込む場合(特に粉薬)は、税関とのトラブル防止のため説明書を持参する。
風邪薬・胃腸薬・便秘薬・熱さまし・座薬・目薬・軟膏・消毒薬・トローチ・サロンパス・キンカン・メンソレータム・アイスノン・氷枕・眼帯・マスク・体温計(セ氏、カ氏両用)・予備のメガネ・コンタクトレンズ(洗浄液も)
ふだん使い慣れているものを少し買い足して持っていく(特に敏感肌やアレルギー体質の人は、すこし多めに用意)。
英和、和英辞典・赴任先国の適用言語の辞書・国語辞典・漢和辞典・百科事典・家庭用医学書・日本を紹介する本・日本地図・世界地図・日本史年表・世界史年表・赴任地の歴史書・折紙の本・童話・生花の本・お茶の本・料理の本・小説・絵本
日本人学校に入学する際に必要な学用品は、(財)海外子女教育振興財団で教えてくれる。現地校やインターナショナルスクールの場合は、特別な準備は一般的に不要である。
学習参考書・書道道具一式・定規・筆箱・ソロバン・分度器・コンパス・鉛筆削り・卓上スタンド・鉛筆・消しゴム・弁当箱セット・水筒(日本人学校および補習校に行く場合に必要)・画板・裁縫セット・絵具セット・音楽教材
家庭用の肌着などは特に多めに持参する(日本ほどに高品質のものが手ごろな値段で手に入るところはない)。外国製のものはサイズが合わない場合があるので、ワイシャツなども多めに用意する。子ども服は滞在予定年数を考えて成長に合わせて品揃えすることが必要。浴衣、下駄、帯、和服、パーティードレス等は必要に応じて用意する。
現在はいているものは全部持参する。女性用は22.5cm以下、男性用は24cm以下のものは手に入りにくい。子どもの運動靴は日本から持っていったほうがよい(外国では紐式がほとんど)。小さな子どもには外遊び用の短い長グツが必需品。
好みに合せて和風のものなど。
麻雀、囲碁、将棋セット・トランプ・書道セット・ゴルフ用具・テニスラケット・スキー用具・釣具・楽器・手芸セット・茶道具一式・花器・花バサミ・剣山・自転車
子どもの使用していたものはなるべく全部持参すると精神的によい。
座卓・布団・座布団・カメラ・電卓・ワープロ・アルバム・ミシン・子どものおもちゃ
山岸三絵子/オーストリア、他に在住11年
海外生活に必要な荷物は、船便、航空便、携帯手荷物の3つに分ける。
航空便には日用品、食料品、衣類等、広範囲のものをバランスよく入れる。普段着や普段靴、タオル(雑巾にもなる)を多めに入れておくとよい。特に季節の変わり目、気候の異なる国に行く時は、カーディガン、コートなどが便利だろう。
船便は荷物の箱ごとの仕分けがポイント。各々の箱に番号をつけ、大まかな内容も書いておく。手もとに箱の番号とくわしい内容のリストを持っていれば、必要なものをすぐに取り出すことができる。
現金や装身具などの貴重品、カメラ、楽器などのこわれ物は、手荷物として機内に持ち込むとよいだろう。

