赴任地での健康管理



赴任地での生活上の注意

亜熱帯から熱帯地域にかけては、蚊や虫の予防が大切(マラリア・フィラリア・デング熱・日本脳炎・ペストを媒介する)。
先進国でも(ちいさなリゾート地などで、飲料水が原因の下痢症が多発している)途上国でも生水は飲まないようにする。必ず煮沸した湯ざましかミネラルウォーターを使用する。洗顔や歯磨きのときの水や、水割りの氷も要注意。
生魚・生野菜もさける。ボイルするか加熱しまたは皮をむいて食べること。
また、途上国でワクチンの接種をうけるときは、外国人への予防接種の経験がある医療機関を利用する。ワクチンの保存状態に疑問のある地域では、一時帰国してのワクチン接種も考えた方がよい。
途上国で現地人を雇う場合は、保健上の注意が必要となる。彼らに石けん・タオル・爪切り・カミソリ・歯ブラシなどを用意することを忘れてはならない。

赴任地の医療事情

各国・各地域で千差万別だが、できるだけ資料は集めておきたいもの。
治療システムは、先進国では専門分野が細かく分類されており、ホームドクター制がとられているところが多い。

ホームドクター制

ホームドクターとは‘かかりつけ医師’の意味で、一般的な病気の診断・治療・健康管理を行い、専門分野の診断が必要だったり、症状が重いときに専門医や病院へ紹介・取りつぎをするシステムである。
ホームドクターには、技術がすぐれている・患者の訴えをよく聞く・病気について解り易く説明する・言葉が通じることなどが望まれる。現地の日本人会で少なくとも2~3人に聞いて選ぶとよい。

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医薬分業制

医者は患者に処方箋を出すだけで、患者は薬局で薬を購入するという医薬分業制をとっているところが多い。
途上国へ行く場合は、応急手当用品などは日本から持って行くか送る方がよい。

医療保険

先進国と途上国では事情がまるで違う。アメリカとヨーロッパでもかなりの差があるので、その地のくわしい人にきくのが一番よい。アメリカ以外の先進国の多くには国営または公営の医療保険があって、滞在邦人も加入できるし、雇用者側も一部保険金を負担するなど日本の健康保険に似たものが多い。アメリカなどでは、民間の医療保険を利用することになる。
赴任者は、企業を通して医療保険に加入するか、海外旅行保険の長期延長(最長5年まで)、駐在員保険などでカバーすることになる。帰国のときは、解約手続を手配する。

帰国準備

帰国1、2カ月前から以下のものを医師から入手する準備をする。

  • 予防接種証明書(現地でうけた予防接種の種類・接種年月日・医師の署名のあるもの)
  • 病状経過診断書(現地で病気にかかり、帰国後も治療をうける必要のある場合)
  • マラリアの流行地から帰国する場合は、内服していた予防内服薬4週間分

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