日本企業の海外進出と共に乳幼児を連れての海外赴任や海外での出産も増加の一途をたどっています。しかし海外での出産や子育ては戸惑いの連続です。
海外での定期健診は日本ほど細かくなかったり、不快な症状は薬で解決する傾向があります。このような違いから戸惑いや不安も多いことでしょう。分からないことは積極的に質問して、あとは医師との信頼関係があれば言葉の問題も、異常が起きた場合の不安も大方解決されます。
渡航先にどのような育児製品が揃っているのか。同じ国でも都会と地方とでは大きく違うでしょう。また、現地で子育てをしている人に問い合わせても、あくまでも主観的な回答しか得られないかもしれません。そのため、現在使っていて便利なものは引き続き現地でも使うということで持参し、現地に何があるかがわかるまでの半年分くらいの予備を持っていくとよいでしょう。日本のものは質がよく、耐久性があり、便利なものが多いと思います。ただし、子どもが育っているところであれば、最低必需品は必ず揃うはずという気持ちで現地で売られているものも試してみてください。
人格形成の途上にある幼児を日本という環境を離れて日本人として育てることは容易なことではありません。日本語ばかりに目をむけず、日本人としての習慣、文化、価値観などもきちんと植えつけなくてはなりません。
幼児の場合はすべての五感を通して日本を伝えます。そのためには本、DVDなどの日本語教材と共に一時帰国は貴重な体験となります。教え方も親の工夫次第で楽しいものにしてあげてください。
しつけの違いなどでも戸惑いがあるでしょうが、日本との違いを踏まえたうえで現地でよいしつけを取り入れてください。
未就学児の保育施設は日系、インターナショナル系、現地の幼稚園と選択のはばが多いだけに戸惑います。
園によってはカリキュラムがいい加減、衛生面で疑問、保育者に資格がないなど気を付けなくてはいけない点もあります。あまり日本人を歓迎しなかったり、日本人の数を制限している園もあるのでよく調べましょう。
また入園は異国での生活、気候、現地の人たちに子どもが慣れてからにするとカルチャーショック、不適応、ストレスもかなり和らぎます。
海外で子育てをすることはストレスあり、苦労あり、失敗もあります。しかし壁を乗り越えるたびに家族の絆は強まります。子供の生活を通してしか見られない異文化に接するチャンスでもあります。
常に前向きな姿勢で親自身が海外生活を楽しむことが子供たちの精神的な安定につながります。
東京生まれ。アメリカ、カナダ、日本で育つ。二人の子どもをシンガポール、日本、アメリカで育てる。海外出産・育児コンサルタントとして海外出産や乳幼児の海外生活にまつわる情報(予防接種、幼児教育、バイリンガル、しつけ、心のケアなど)提供、講演、執筆。主な著書「海外で安心して赤ちゃんを産む本」、「海外で安心して子育てをする本」、「英語のできる子どもに育てる」「愛は傷つけない-自立へのガイドブック」など。精神医学ソーシャルワーカーとして、海外に住む日本人女性のメンタルサポートにもたずさわる。コロンビア大学大学院社会福祉学部修士課程終了。現在、アメリカ在住。
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A5判 208ページ 並製 定価:1,700円+税 2008年6月発刊




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対象年齢は生後1カ月~6歳までのお子さんです。夜間や休日などの診療時間外に病院を受診するかどうか、判断の目安を提供しています。このHPは、社団法人 日本小児科学会により監修されてます。日本医師会、すこやか子育て健康百科、日本赤十字社、こどもの誤飲・誤食110番など役立つHPへのリンクも満載。
「トーレンス校・オレンジ校・パロスバーデス校・サンタモニカ校」
アメリカに居住している日本人幼児に、日本の幼稚園と同じような幼児教育の他、日本語教育を目指して1992年開園。
生きる力を身につけ、豊かな人格を形成するために、「元気・やる気・根気」 を重点目標とし、仲間と遊ぶ習慣を身につける保育を中心としている。
また、8000坪の土地にある4つの園庭が、幼児たちにとって、素晴らしい環境を作り出している。

