アメリカでボーっとテレビを見ていると 往年のスターに ひょっこり出くわす。
あらら、 最近 どうしているかと思ったら こんな事になってたの～ と
テレビに ひとり話しかける オバサンな 私。
今朝は ケビンコスナーに 話しかけてしまった。
すっかり銀幕では お姿を見かけなくなった ケビンコスナー、
今回は なんと ビジネスマンとして ニュースに登場していた。
といっても 相変わらず こんな感じなんだけど。
exclusiveというのは 「独占」 つまり 特ダネ ってこと。
one- on - one というのは 「一対一」 つまり 単独インタビューという意味。
なぜ 今回 アメリカの朝のニュース「ＧＭＡ」の単独インタビューに
ケビンコスナーが応じたかというと、
現在 アメリカでは メキシコ湾沖で原油流出事故があり 大変な騒ぎになっているんですね。
最初は 何とかなるだろうと思っていたのが 原油は予想をはるかに上回る量が流出していて
いろんな対策を講じたけれど ことごとく失敗しており、どうしても油を 止める事ができない。
そうこうしているうちに 油の塊が どんどん アラバマやフロリダの海岸に押し寄せてきていて
こんな状態になっているんです。
事故を起こした ＢＰというイギリスの石油会社が 海底にロボットを送り込んで原油を止めようとしたり、
アメリカ政府の湾岸警備隊と一緒に 石鹸を撒いて原油を中和したり 網で海面の油をすくったりしていたのですが ついに 油は 海岸まで到達しはじめてしまいました。
そうなると もう どうしようもありません。
こうやって ショベルやスコップで ひたすらすくって 捨てるしかないんですね。
これまでも 世界の各地で 原油流出事故は起こってきました。
ケビンコスナーは 映画「ウォーターワールド」で 環境保護に目覚めたそうです。
そして １９８９年にアラスカで起こった 史上最悪と言われたエクソンの原油流出事故で
野生動物たちが 次々に油まみれで死んでいく様を見て 「何とかしたい！」と 思ったそうです。
そこで 彼が考えたのが 海に流れ出た原油を掃除する機械の開発です。
スコップで手作業している場合じゃない。一瞬で海を綺麗に戻せる 夢のマシーンを作ろうじゃないか！と、科学者の兄と「コスナー産業」という会社を立ち上げました。
そして １５年以上の研究と ２０億円以上の費用を投じて開発されたのが こちら。
う～ん、なんかビミョー
原油と水を 超高速で分離できる機械だそうです。
コスナーのインタビューによると１分間に２００ガロンのスピードで処理することができるとのこと。
コスナー氏は 最近は この機会を売り込むのに必死で 議会でも証言したりして
この機械の導入の必要性を訴えました。
今回の 原油流出事故こそ この機械の出番だ！ と思い 関係者にアプローチしたそうですが、
肝心のＢＰからの反応は薄く、やっと最近になって 機械の性能を試してもらう事ができたそうです。
ところが 結果は 大失敗。
油の濃度が高すぎて うまく 水と分離できなかったとか。
しかし ケビン氏によると ちょっとした調整を機械に加えた事で この問題は克服したそうで
再度 ＢＰによるテストを受け それに合格すれば ３２台の機械を購入してもらえるそうです。
コスナー氏、いつの間にか 起業家として ずいぶん マニアックな機械を開発していたんですね。
日本では ９７年 福井県沖でタンカー（ナホトカ号）が座礁し 重油が流出したことがありました。
油が海に流れると 環境汚染が大変です。
砂浜は汚れ、海洋生物は ことごとく油の塊に覆われて 死んでいく。
なんとか 機械でさっと片づけられればいいですが 福井県沖の事故の時にも イギリスの会社が
「おれの会社の機械を使えば一発だ！」と 売り込みに来たものの、 やはり 油の粘土が高く
機械がうまく働きませんでした。
ケビンも 一度失敗しているし この作業、 口で言うのは簡単ですが 意外に難しいみたいです。
さて 再度のチャレンジで ケビンの会社の機械は 採用となり メキシコ湾を元の姿に戻すのに
一役買ってくれるのでしょうか？
その昔 実は ＬＡで ケビンと直接会った事がある私。
当時は まだ フィールドオブドリームズが公開されたばかりで
Dance with wolves は まだ。 ブレイク直前のケビンは 白いＴシャツにＧパン姿で
私たちの真横で ボーリングをしていたのでした。
でも この話、ケビンがブレイクしてから アメリカ人の友人に言っても 誰も信じてくれない。
ケビンがボーリングするわけない、とか、そんなダサい恰好で そこらへんをウロウロしている
わけないとか 散々言われました。
そんな大人気スターも ウォーターワールドでずぶぬれになったら 意外に髪の量が少ない事が
バレたからか 人気は凋落。 現在は 過去のネームバリューを使って 映画以外にも
カジノ経営など いろんなことに 挑戦しているようです。
久々に見たケビン。
かな～り 年はとっていたし なんとなく 怪しいムードも漂っていたけど
この機械が 世界を原油汚染から救ってくれるというのなら 頼もしいではないですか。
ＬＡで会った時 ケビンにもらったサインには
「see you on screen （スクリーンで会おう）」とあったのに
今回は screen は screen でも 我が家のテレビ画面でしたが
お元気なお姿を見ることができて わたしは うれしかったです。
日本で かつて ケビンコスナーの大ファンだったという方のために、
そして もちろん 今も 大ファンだという人にも、 この記事を お届けします。
現在５５歳。
最近再婚したので 子供はまだ３歳、１歳、０歳。
稼がにゃならんですたい。（何弁？）
ファンの人も そうでない人も！
↓↓↓↓
