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NO2905 ドイツと日本の歴史認識の落差(9)

小出裕章氏の講演

小出裕章氏の講演 25日(火)雨。昨日は午後、脱原発アクション柏崎刈羽実行委員会主催の講演会を聞きに柏崎まで出かけた。講師は京大原子炉実験所助教・小出裕章氏。氏の著書は何冊か読んでおり、特に新しい話はなかったが、図解入りの分かりやすい話だった。聴衆は800人。

 

 特に世界の地震帯と原発立地点を重ねた世界地図は一目瞭然。日本の異常さが際立っている。アメリカには百基以上の原発があるが、ほとんど地震のない東海岸に集中している。西海岸には2,3基しかない。ヨーロッパも安定した地盤で独仏など地震のない国である。

 

 IAEA閣僚会議に提出した日本政府の報告書によっただけで、福島原発1~3号機の爆発、メルトダウンによって大気中に放出された(海への放出除く)セシウム137の量は実に広島原爆の168発分に達するというから驚きである。勿論今も空気中や海に出続けている。

 

満員の聴衆

満員の聴衆 講演後、別室でフリートークセッションが開かれた。小出氏は講演でも言われていたが、40年以上反原発を主張しながら福島原発の事故を防げなかったことへの後悔の念を語られた。氏には「騙されたあなたにも責任がある」という著書がある。戦争責任と同じだ。日本人はいつまでも個が確立せず、自分の問題としてとらえない。

 

 トークセッションの会場で拉致被害者家族の蓮池透氏が発言され、元東電OBとして事故に対する会社への怒りを語られた。発表がデタラメで、被災者への対応もなっていない中で再稼働はとんでもないと。東電に再稼働の資格はなく、被災者対応に専念すべきだと。

 

 前回、中曽根氏等政治家の歴史認識の歪みを見たが、ドイツと日本の歴史認識の落差が何に由来するのか考えてみる。ドイツは4ヵ国の共同占領だったのに対し、日本はアメリカの単独占領だった。ドイツは確かに冷戦下の対ソ最前線に立ち、他の欧州諸国との和解は必然的だった。

 

発言する蓮池透さん

発言する蓮池透さん それに対し、日本はアメリカに従属することによってその必要はなかった。中曽根らが「条件が違う」というのはこのことかと思われるが、仮にそうであったとしても、その後の状況はまるで違う。50年の朝鮮戦争により、アメリカは日本の民主化政策を放棄した。日本を反共の砦にすることがすべてに優先した。

 

 したがって、裁判は不徹底となり、とりわけ昭和天皇を免罪にしたことは、それに連なる戦犯の責任追及を曖昧なものにした。731部隊の免罪もその一つだ。それに対しドイツでは連合国によるニュンベルク裁判(東京裁判に相当)後、占領終結後も自らの手で戦犯追及をやり、79年には時効まで停止してその意思を示した。

 

 ドイツでは戦後、自国の裁判によって9万人を超えるナチ関係者を裁判にかけ、7000件近い有罪判決を下した。それに引き替え、日本はアメリカの政策変更とはいえ、戦争犯罪者を次々と釈放し、自ら責任を追及することをやらなかった。それどころか開き直った。

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