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面倒くさい客

この週末、’知り合い’が家族で 夕食を食べに来てくれました。
 
とても礼儀正しい人たちで 我が家に招待するのは大歓迎だったのですが
 
終わってみて どっと疲れがでました。
 
やっぱり 日本人をもてなすのは 大変です。
 
 
 
 
 
というのも アメリカのディナーパーティーでは まず 飲み物と
 
フィンガーフード (指でつまめるようなオードブルをさします。
 
たいていはチーズとクラッカー)で 軽くゲストと 自己紹介し合います。
 
 
 
今回も 一応 西欧風に ワインとカナッペで 場を温めるつもりでした。
 
 
ところが 2回、3回、4回・・・・
 
 
「どうぞ~」 「どうぞ」 「さぁ どうぞ」
 
 
日本人のお客さんというのは いくら勧めても 
 
なかなか食べ物に 手をつけてくれません。
 
 
 
 
見た目がマズそうで 食欲をそそらなかったのかもしれませんが
 
クラッカーに いろいろ載せた程度の 簡単なものです。
 
そんなに遠慮されても こちらも困るわけで。
 
 
 
 
何回も 何回も 「どうぞ どうぞ~」「遠慮せずに どうぞ~」 と勧めて 
 
やっと手を付けてくださった時は
 
なんて 遠慮深い人なんだ とか
 
なんて 礼儀正しい人なんだ なんて思うよりも
 
子どもじゃないんだから さっさと食べようよ!と思ってしまいました。
 
 
 
  
 
その後も  「 どうぞ 召し上がってくださいね 」は 
 
何十回 繰り返されたかわかりません。
 
最初から 夕飯を食べるために来ているのだから
 
今更 食べることをためらう必要もないだろうと思うのですが
 
わかり切ったことでも ネチネチ段取りを踏みたがるのが
 
日本人の面倒くさいところなんでしょうね。
 
 
 
 
 
 
飲み物を勧めるのも 一仕事です。
 
 
日本人が相手だと こっちが いちいち注いでやらないといけないのが 困ります。
 
しかも 男女が同席する場合 必ず 酌を勧めるのは 女性となっているようです。
 
(まったく ゲイシャじゃないんだからサ)
 
 
 
それも、
 
「 もう いっぱい どうですか? 」
 
「 いえいえ わたしは もう 」
 
「 いや いいじゃないですか 」
 
といった 見え透いた押し問答つき。
 
 
おまけに それがワイングラスでも 注いでもらう時は
 
軽く グラスを持ち上げて お辞儀をするのが マナーのよう。
 
(ちなみに 欧米では ワインを注ぐのは 男性の仕事。
 グラスは テーブルに置いたままが正しいマナーで 飲むとき以外は 持ち上げません)
 
 
 
 
そこまで 遠慮がちで丁寧なのに
 
「 じゃぁ そちらも どうですか? 」 と すすめられ
 
「 いえ 私は 今日は いいです・・・」と 相手の盃を 断ろうものなら大変です。
 
「 そちらもお飲みになると思ったから 飲んだのに
 
 あなたが飲まないのなら こちらも飲まなかった 」と 勝手に憤慨し
 
とたんに 連帯主義を押し付けてくるのです。
 
 
 
 
あの~ 私の家なんですけど?
 
 
 
 
 
 ジュースの人はジュース、お酒の人はお酒、
 
おのおのが 飲みたいものを飲めばいいのに
 
日本人は その場にいる人 全員が飲まないと気が済まないようです。
 
一人でもアルコールを飲まない人間がいると
 
「 ちょっとぐらい飲めるだろ 」とか 「車の運転ぐらい大丈夫だろ」などと
 
無理やり 飲まそうとすら します。
 
 
 
丁寧で礼儀正しい割には 自分の予想に反する行動をする人間に対して
 
徹底的に攻撃をしかけてくるのが この民族の特徴のように思います。
 
 
 
 
 
しばらく リビングで飲んだ後は 
 
ダイニングに移り 食事をお出しました。
 
 サラダにスープ、肉料理に野菜の煮物、魚料理と 一応 フルコース用意しました。
 
好みがわからないので 和洋中 いろいろ 並べたのです。
 
 
 
 
 
ところが 口に合うのか 合わないのか
 
勧めても なかなか 箸をつけないし
 
大皿を持ち上げて 取り皿に取るよう勧めても 自分の目の前に
 
料理の お皿を置いてしまうのです。
 
子どもにやるように 「ほら 野菜も食べなさい」なんて
 
相手の皿に 無理やり乗っけるのは 失礼だと思うので
 
再び 料理をお勧めするのですが
 
やっと少しだけ自分のお皿に取って 食べても 何の言葉も発しません。
 
ただ 黙って 食べています。
 
料理を出した方は ハラハラさせられる瞬間です。
 
 
 
これが アメリカ人なら 招かれた方は マナーとして
 
料理のことは 大げさなぐらい褒めるのに 
 
ぼそっと 夫婦で 「これ おいしいね」 と言い合うぐらいで 
 
肝心の料理を作った本人には 何もおっしゃってくれません。
 
 
 
 
挙句の果てに 男同士は 勝手に仕事の話を始めてしまい
 
さして共通の話題のない 妻同士は 話題に困り
 
仕方なく 夫の 話に 耳を傾けるフリをしたりして。
 
 
 
 
しばらく 料理をつまんで 間をつないだものの
 
まだまだ 男性陣は 量が足らなかっただろうと思い
 
〆の 炊き込みご飯を勧めるのですが
 
これまた 「いいえ もういいです」と 遠慮ばかりで
 
一体 本当に満腹なのか
 
体調でも悪いのか 
 
嫌いな具材でも混じっていたのか
 
到底 わかりかねるので 困ります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
今回は 個人的な友人という訳ではなく
 
仕事関係の「お知り合い」なので 勝手が違ったのかもしれません。
 
最近まで 自宅にお招きするのは アメリカナイズされた日本人か
 
アメリカ人だったので 感覚がくるっているのかもしれません。
 
 
しかし たかが 食べる、食べないで こんなに気苦労を背負わされるとは・・・。
 
気が回らない女と言われれば そうかもしれませんが
 
子どもじゃあるまいし いい年をした大人の腹具合なんて
 
知ったこっちゃありません。
 
その家の妻が進めているのですから
 
何度も やりとりしなくても さっさと食べてくださった方が気持ちがいいし
 
嫌いなものは ”はっきり” 「 苦手なんです 」と言ってくだされば
 
こちらも 変な心配をしなくて済むというものです。
 
 
 
 
 
何はともあれ 自分では はっきり意思表示せず
 
相手に的確な判断をしてほしいと 
 
そればかり期待する日本人の国民性が
 
久々に ヒジョーに面倒くさいと感じてしまった
 
師走の週末でした。
 
 
 
 
 
 
 
 
中国のように 食べ残したらおしまい、のような
ルールがあればいいのに・・・・
 
 
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