タビロックご夫妻がボリビアで亡くなったのは去年の10月。
実は私もちょうど同じ頃、中南米を航海中でした。
その頃大きなハリケーンが来ていて、次の寄港地だったメキシコの港町、マンサニージョを直撃。
街は水浸しで大変なことに・・・。
私たちを乗せた船は港に近づく事ができず、しばらく海の上で待機していました。
予期せぬ事態と、それに伴うスケジュール調整に、みんな戸惑っていました。
それでも仕方ないからと、船の上での生活を楽しもうとしていました。
だって自然災害は人間の力ではどうにもならないのだから。
そんな中「とにかく早く陸におりたい」と気分を害した参加者もいました。それに対して、安全を確認してからでないと寄港できないという船側。船上はそれまでにない緊張感に包まれていました。
今思えば、あの時何を言われても、どんなに責められても、参加者の安全を第一優先にした船側の決断は正しかったと思います。勇敢で責任感のある行動でした。
この世に生きている限り、100パーセントの安全なんてないけれど、気まぐれな好奇心のためだけに危険に身をさらすのは、帰りを待っていてくれる大切な人達への裏切りです。
ああ、タビロックご夫妻の件以降、旅というものについて色々考えてしまう今日この頃です。
erika
P.S. 結局その後、安全の確認が取れて、無事マンサニージョに寄港する事ができました。
1クリックおねがいします♪
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。