• 海外赴任時の車の売却はJCM

お気に入り一覧 お気に入り登録 お気に入り解除

衝撃のお料理教室(4)

 
 
さて 個性豊かな?日本人メンバーの紹介はこのくらいにして
 
 
(あと1名いらっしゃるけど その方については 今後 出てくるかも?)
 
 
いよいよ お料理教室の本題、「お料理」の話をいたしましょう。
 
 
 
その前に 講師のシンディについても ご紹介しておきますね。
 
 
シンディは 子どものころから お料理を作るのが大好きで 
 
 
NYの有名な料理学校に進学しました。
 
 
卒業後はNYのフレンチレストランでシェフとして働き、
 
 
同僚だったご主人と結婚され、ご主人はその後 独立してレストランを経営。
 
 
(そして 結構 大成功)
 
 
シンディは 子育てをしつつ 自宅での料理教室を開いている
 
 
ということでした。
 
 
 
シンディは フレンチ出身ですが 昔から アジアの料理が大好きで
 
 
かねてから 欧米の料理とアジアの料理の良さをミックスさせた
 
 
まったく新しいジャンルのメニューを開発したいと思っていたそうです。
 
 
「 だから このアジアンフュージョンの教室は わたしの夢だったの! 」
 
 
 
シンディは 自宅でもよくホームパーティーを開き
 
 
アジア風の料理もよく出すそうで
 
 
そのメニューは どれも アメリカ人のお客さんに大好評なんだそうです。
 
 
 
 
これは 期待も高まるではないですか。
 
 
 
 
お教室のメニューは まず 欧米らしく 前菜から始まりました。
 
 
 
 
「 さて 今日は もっともアジアらしい でも フランス料理の
 
 
 前菜として出しても おかしくない すばらしい メニューから 
 
 
 紹介したいと思います」
 
 
 
シンディが いよいよ料理を はじめます。
 
 
 
「 といっても お客さんがいらしたばかりのときは
 
 ホステスは忙しいので 前菜に あまり手間はかけたくないですよね。
 
 でも 安心して。
 
 これは 簡単なのに とても 凝った料理に見えるところが すばらしいの!」
 
 
 
(材料)
 
 
刺身用のサーモン
 
ごま油
 
黒ごま
 
醤油
 
イタリアンパセリ
 
 
 
(作り方)
 
 
 
1、生のサーモンを 一口大のブロック状に切ります。
 
 
2、ボールにサーモンを入れ 残りの材料を入れて混ぜます。
 
 
3、カクテルグラスによそい イタリアンパセリを飾ります。
 
 
完成!!
 
 
 
 
 
シンディは ドヤ顔で言います。
 
 
「 ね、簡単でしょ! これが すごくおいしいの! 」
 
 
 
なかなか 斬新なメニューではありませんか。
 
 
 
1分もたたずに完成したお料理を前に
 
 
もう 試食タイムです。
 
 
 
 
しかし 生食用とはいっても そこはNYのサーモン。
 
 
日本のほど 新鮮ではない上に 
 
 
およそ2センチ角のサイコロ状という けっこうな大きさ。
 
 
刺身と寿司で 育ってきた我々日本人にとっても 
 
 
試食は 勇気がいりました。 果たして アメリカ人は大丈夫なのかと
 
 
心配していたら、やはり
 
 
一人は 早々に 「 私はナマは無理! 」と高らかに宣言し 離脱。
 
 
 
NYで 寿司や刺身が 市民権を得てきたといっても
 
 
「ナマモノ」を食べるなんてありえない、と思うアメリカ人は
 
 
今も 圧倒的に多いのです。
 
 
それに NYのお寿司は カリフォルニアロールのように
 
 
必ずしも 生魚を使っていないものが多いですしね。
 
 
残りのアメリカ人生徒たちも ちょっぴり厳しそうでしたが
 
 
やはり 講師の手前 遠慮もあったのでしょう。
 
 
みんなで試食となりました。
 
 
 
 
 
 
いや~ ごま油って おいしいし 私は好きですけど
 
 
なかなか ごま油だけであえた刺身というのは 
 
 
単に 脂っこいというか 何と言うか・・・・。
 
 
 
 
もともと サーモン自体が 脂っこい魚なのに
 
 
さらに ごま油であえて そこに 大量の黒ゴマをまぶしても
 
 
まったくおいしくないということが よくわかりました。
 
 
それに ゴマを大量に混ぜたことで 香ばしさが増したというより
 
 
砂をかんでいるような 違和感が・・・。
 
 
 
すごいメニューだな・・・。
 
 
 
 
目の前で ブロック状のサーモンを 必死で飲み下そうとする
 
 
私たちに シンディは 得意げに 言いました。
 
 
 
 
「 これが 日本人の伝統的な食べ方なんでしょ? 」
 
 
 
 
前菜でのいきなりのカウンターパンチで 脳内がクラクラしているところに
 
 
さらなる ボディーブロー。
 
 
その場に日本人が4人もいながら 誰一人 シンディのいう事に
 
 
反応ができませんでした。
 
 
というか、何を言っているのか 理解できなかった?
 
 
 
 
 
しかし 帰りの車の中で 運転をしながら わたしは 「あっ」と叫びました。
 
 
日本の伝統的な和食・・・・。
 
 
多分 シンディは 日本人が 朝食に 「鮭」を食べることを言っていたのです。
 
 
焼きシャケに海苔にごはん・・・・。
 
 
まさか 日本の伝統的な朝食が アメリカ人の脳内に取り込まれると
 
 
生のシャケの刺身として 解釈されるとは・・・。
 
 
いくら日本人でも 朝から 刺身は食べないって。
 
 
それに 刺身は 薄切りが基本だから!
 
 
 
 
まぁ 日本人なら当たり前と思っていることを
 
 
外国人が変な風に解釈してしまうのは よくあること。
 
 
 
次のメニューは ちゃんと火を通すみたいだし
 
 
メインの他 いろんなメニューを作る予定だから
 
 
今後は きっと ちゃんとした料理が出てくるに違いない。
 
 
 
誰もが 自分自身に言い聞かせるように その日、
 
 
初回の料理教室を後にしたのでした。
 
 
 
 
つづく。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

続きを読む

ブログ紹介

ニューヨーク駐在生活ありのまま

http://blogs.yahoo.co.jp/sabenukey

主婦ジャーナリストがホンネで綴るNY郊外の駐在生活。爆笑記事から泣ける記事まで アメリカと日本の「今」が分かります。

このブログの最新記事

これで漏れ無し!海外赴任前の準備方法

チャートとチェックリストを使って、
海外赴任前の準備項目を確認しながら情報を収集して準備に備えましょう!

海外赴任準備チェックリストを確認する

書籍版のご案内

海外赴任ガイド 到着から帰国まで

書籍版「海外赴任ガイド」は各種ノウハウや一目で分かりやすい「海外赴任準備チャート」などをコンパクトな一冊にまとめております。海外赴任への不安解消に繋がる道しるべとしてご活用ください。

書籍版の詳細

たいせつにしますプライバシー 10520045