Here comes the holiday season!
そろそろアメリカでも「ホリデーシーズン」という言葉が聞かれる時期になってきました。これは、サンクスギヴィングを皮切りに始まるクリスマス、新年までの期間を指します。サンクスギヴィングデーは今週の木曜日ですが、金曜日に授業があるかどうかはそれぞれ学校で確認してくださいね。
サンクスギヴィングやクリスマスは、一般的にアメリカでは親戚一同が集まる機会です。近況報告をしたりおじいちゃん、おばあちゃんに小さい子供の成長を見せたりして、日本のお正月や夏休みの帰省に似ているかもしれません。ただ一か月の間に2回集まることになるので、なかなか忙しそうです…。
サンクスギヴィングの食事のメインになる七面鳥の丸焼き。各家庭にある大きなオーブンをめいっぱい使って作られます。毎年この時期に、大統領が季節の行事だということで七面鳥をプレゼンするニュースもありますが、ここでちょっとトリビアを。JFKが大統領だった1963年のことです。伝統なので七面鳥を頂くのは当たり前とも言えるのですが、大統領はプレゼンで対面した七面鳥に対して 「食べないで、飼おうか。この鳥へのサンクスギヴィングのプレゼントとしましょ」と言って食べなかったそうです。そして1989年に当時のブッシュ大統領が言ったのがこちら:
He’s been granted a presidential pardon.
Heはここでは七面鳥のことです。To be granted は受ける、約束されるという意味ですが、pardon は Excuse me? の代わりにも使える Pardon? です。許すという意味で、この presidential pardon というのは大統領の権限で許しちゃおう、ということになります。全国各地で食べられちゃう七面鳥、食べないでおこうかと言えてしまうのは大統領ほどの地位じゃないと無理なのかもしれません 笑。これ以来代々各大統領が presidential pardon をされてきているので、これもサンクスギヴィングの伝統になりつつあります。
What are you thankful for?
このサンクスギヴィング、名前から予想されるように感謝の気持ちを表す日です。収穫祭や宗教的背景もありましたが近年では「日頃当たり前と思っていることに気持ちを向けて、改めて感謝しよう」という誰でもが反映される流れになってきています。Facebookのタイムラインを見ていてもこの日は友人の多くが「家族や友人たち、いつもありがとうね」という言葉を載せていることも多く、教育の場、特に幼稚園や小学校では “Let’s say our thanks to….”(「誰か/何かに対してありがとうをいいましょう」)といった内容で小さい子たちにも感謝の気持ちを自覚させています。私も以前、お気に入りのぬいぐるみにありがとうと言っている幼稚園児を見てキュン死しかけたことがあります…。アイリスでは留学を相談してくれる皆さんに感謝していますよ!皆さんがニューヨーク留学中に元気に過ごしている姿はとても嬉しいものです。
日本でのアメリカのイメージに、感謝の意を表し合ったり、おいしいご飯を作って家族で囲むといったほっこりするものは薄いかもしれませんが、こんな祝日がとても大事にされているのもアメリカの持つ顔のひとつなのです。
ちなみに、帰省せずに友達と過ごすことを最近では Friendsgivingなんて言い方をしています。留学生の皆さんはどんな過ごし方をされますか?